認知症介護に必要な2つのスキル
- 想像力
- 推理力
その理由
認知症の方が何かを訴えるとき言葉通りとは限りません。例えば・・・紫色の手袋がない。いつも使っているのに。あれがないと困る。と訴えがあった時、いくつか疑問点から質問をしてみます。この時必要なのが想像力と推理力です。難問のクイズに答えるとか古〇任三郎のように表情やしぐさにも注意しながら・・・えー今は夏ですが手袋を探しているんですね? えーそれはいつもこの場所においてあるんですね? えーそれはどんな時に使うのですか?
はいわかってしまいました!あなた先ほどメガネをかけるようしぐさをしていましたね。はい。それから手で示した形はメガネケースの形でした。あなたの探しているものは青色のケースに入ったメガネですね‼
といった具合です。想像力と推理力を使い認知症の方の訴えが満たされた時、安心感が生まれ信頼が深まります。見つかって嬉しい。この人は親切だ。という感情が残るからです。出来事の内容は忘れてしまっても感情は残るということです。
問題解決後にすべき事
それは・・・喜ぶ
一択です。探している物が見つかって良かった❤ と表向き喜びを分かち合います。そして心の中ではやったー!私は難問に正解し戦いに勝ったんだ。と自分のために喜ぶのです。
だめと分かっていても・・・メガネだったの?さっき手袋って言ったよね。何訳の分からない事言ってるの?まったく。などと腹が立って相手を責めててしまいがちです。でも後になって同じ分だけ自分を責めてしまう事になって、嫌な気持ちにとてつもなく長い時間支配されてしまいます。
問題解決にかかった時間+モヤモヤする時間=とてつもなく長く支配される時間
問題解決にかかった時間+解決の喜びに浸る時間=後は私の自由な時間
もし反射的に責めてしまった時は・・・大変だったからなんかイライラしちゃった。でも見つかって良かったね(笑顔)。自分が嫌な気持ちを引きずらないための言葉を付け加えるよう私は心掛けています。ちなみに・・・そんな日ばかりではなく次々と問題が起こり、とてつもなく長い時間支配される日もあります ( ;∀;)
~ある日の出来事 中庭の棒っきれ~
※とみー(義母)もーりー(義父)
家の前の川端で黄昏るとみー
ゆっこさん:おかーさーん。暑いからそろそろ中に入ったら?
とみー:はーい(‘ω’)ノ それにしても棒っきれはどこに行っちゃったんだろう?
ゆっこさん:棒っきれ?
とみー:たくさんあったのにねー。中庭の所に。
ゆっこさん:ん?中庭の棒っきれ??中庭・・・棒っきれ・・・
とみー:ほら、いつもあるじゃない。そのー中庭の所に。なんて言うのかな棒っきれが!
ゆっこさん:お母さんには分かっているんですね。私には分からない (T_T)
とみー:えー中庭のご飯をたべるところだよ!
ゆっこさん:中庭でご飯???・・・あーご飯を食べるテーブルの所にある杖ですか?
とみー:そう (≧▽≦)
やったー!我ながらよく正解した。数日前からダイニングテーブルの所によく置いてある杖が行方不明でそのことを言いたかったようです。
もーりー:お母さんの杖は足が生えていてどこかに行ってしまうだわね!
ゆっこさん家は今日も平和です❤
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